
ダウン症の子どもの
「気になる」にお答えします
足や歩き方、姿勢や身体、気持ちや行動など、
ダウン症のある子どもとの暮らしの中で気になることについて、
ダウン症のある息子を育てる父親であり、
理学療法士でもあるアスノスマイル代表・田中がお答えします。




足・歩き方のこと
ダウン症の子どもは、なぜ足元が不安定になりやすいの?
ダウン症のある子どもには、筋緊張の低さや、関節・靭帯の柔らかさが見られることがあります。
そのため、足で体重を支えるときに足元が不安定になりやすく、かかとが内側へ倒れたり、土踏まずのアーチが低くなったりすることがあります。
ただし、足の状態には個人差があり、すべての子どもに同じ特徴が見られるわけではありません。
「外反扁平足」って、どんな状態?
外反扁平足とは、足の土踏まず(アーチ)が低くなり、かかとが内側に倒れた状態のことです。
ダウン症のある子どもでは、筋緊張の低さや関節・靭帯の柔らかさなどから、足のアーチが低くなり、外反扁平足が見られることがあります。
ただし、足の形や状態には個人差があります。気になる場合は、見た目だけで判断せず、医師や理学療法士などの専門家に相談することが大切です。
足元を支えるには、どんな方法がある?
足元を支える方法には、装具やインソールなどがあります。
装具やインソールは、足の状態に合わせて足元を支えるための有用な選択肢です。
一方で、屋内や長靴を履くときなど、日常生活の中では使用しにくい場面もあります。
お子さまによって足の状態は異なるため、医師や理学療法士などの専門家と相談しながら、その子に合った方法を選ぶことが大切です。

姿勢・身体のこと
座っているときに、姿勢が崩れやすいのはどうして?
ダウン症のある子どもには、筋緊張の低さや関節の柔らかさが見られることがあります。
そのため、座っているときに身体を支え続けることが難しく、姿勢が崩れて見えることがあります。
ただし、姿勢や身体の使い方には個人差があります。その子がどのように座っているのか、普段の様子を見ながら考えていくことが大切です。
「足育」って、どんなこと?
足育とは、足を固定して支えるだけではなく、土踏まずを支える筋肉や感覚に働きかけながら、足本来の働きを引き出していくという考え方です。
足の動きを妨げず、動きの中で足元を支えていく。
たびまるアーチも、そんな「足育」につなげることを目指して開発されています。
「筋緊張が低い」って、どういうこと?
筋緊張とは、姿勢を保ったり身体を動かしたりするときに、筋肉が適度に力を保っている状態のことです。
ダウン症のある子どもには、この筋緊張が低い傾向が見られることがあります。
身体を支える力が弱く見えたり、姿勢が崩れやすく見えたりすることもありますが、その程度や身体の使い方には個人差があります。

気持ち・行動のこと
癇癪が起こるのは、どうして?
癇癪には、思い通りにならない、気持ちをうまく伝えられない、環境の変化に戸惑っているなど、さまざまなきっかけが考えられます。
大切なのは、癇癪そのものだけを見るのではなく、「その前に何があったのか」「何を伝えようとしていたのか」に目を向けることです。
毎回同じ理由とは限らないため、そのときの状況やお子さまの様子を見ながら考えていきましょう。
癇癪が起きたとき、どう対応したらいい?
まずは、お子さまが安全に過ごせることを優先しましょう。
癇癪が起きている最中に無理に言い聞かせようとするのではなく、落ち着ける環境をつくり、気持ちが落ち着くのを待つこともひとつの方法です。
落ち着いてから、そのとき何が嫌だったのか、何を伝えたかったのかを一緒に振り返ってみましょう。
気持ちをうまく切り替えられないときは、どうしたらいい?
「言うことを聞かない」と決めつけるのではなく、伝えた内容が理解しやすかったか、
今その行動ができる状況だったかなど、伝え方や環境にも目を向けてみましょう。
言葉だけでは伝わりにくい場合もあるため、その子に合った伝え方を探していくことも大切です。





